生き物が大好きな預かり保育の子どもたち。
何か生き物を育ててみよう!とみんなで話し合い、カブトムシを育てることになりました。
でも、捕まえてくることは難しい…ということで、園長先生のところへ!
園長先生「どうしたの?」
子どもたち「カブトムシを育てたい!」
園長先生「いいね!どこにいるの?」
子どもたち「山にいるけど、捕まえられない。大切にお世話するから幼虫を買ってください!」
と、子どもたちが自分たちの言葉で思いを一生懸命伝えてお願いをしました。
大切に育ててねという約束をして、園長先生が買ってくれることに!!
何が必要か、どんなお世話をしないといけないかを調べ、、
ついに、カブトムシの幼虫とご対面☆
想像していたよりも大きかったようで少し驚いていた子もいましたが、”お家作ってあげよう”と6匹の幼虫を前にワクワクしている様子がとても伝わってきました。
毎日、幼虫のフンの掃除や土の手入れを積極的に頑張る子どもたち。
大きくなってきた幼虫は1匹ずつのお部屋にお引越し。
毎日お世話と観察をして、5月初旬ついに1匹目がサナギになる準備を始めました。
ここからは触りたい気持ちを我慢して、見守りです。
5月中旬になると、幼虫からサナギになりました。
「ツノがあるからオスや!」「サナギ動いてる~」と毎日が発見の日々。
サナギのお部屋である蛹室作りに失敗した子もおり、みんなで人口蛹室を作ることに。
「カブトムシになれるかな?」と心配していましたが、、
子どもたちに見守られながら、サナギの殻を脱ぎ、立派なカブトムシになることができました。
サナギから成虫になる貴重な瞬間を見ることができ、「羽が白い!すごい」と大興奮!!先生たちも「羽の色が変わるところ初めて見た!」と子どもたちと一緒に大興奮でした。
1匹は成虫になることができず、死んでしまい、何がダメだったんだろう…と子どもたちが今までのお世話を振り返っていて、大切に育ててきたからこそ感じられる気持ちだなあと嬉しく思いました。
成虫になったオス4匹・メス1匹と、幼稚園の裏で見つけた1匹のオスが仲間に加わり、成虫のカブトムシたちは子どもたちの夏をとても楽しませてくれました♬
”白い汁がでた” ”ゼリーを食べないけどなんでだろう” ”足は触ると痛い”などと毎日様々な発見があり、子ども同士の会話もたくさん生まれ、友だちとのかかわりもカブトムシの飼育を通して深まったように思います。
そして夏休みに入った7月下旬、、卵を発見!!
6つの新しい命が産まれました。
幼虫になるのを見届けたかのように、卵から返った頃、成虫のカブトムシは順番に虹の橋を渡りました。
「なんで死んじゃったの?」と悲しむ子どもたちでしたが、これはカブトムシの寿命であることを伝えました。
わからないことは本で調べ、4ヶ月間大切に育ててきた子どもたち。
カブトムシの飼育を通して、生き物を育てることの大切さや大変さ、命の大切さを子どもたちが身をもって感じている姿を様々な場面で見ることができました。
カブトムシさん、ありがとう。
繋がった新しい命を子どもたちと一緒にまた大切に育てていきます。